さあ、無人島に到着しました!
この無人島で、新築祝いのパーティが開かれます。
私たちは、この『白黒屋敷』にお呼ばれしていた社長がどうしても都合がつかないため(ゴルフです!・・・あと、あの人ホントはちょっと苦手なんだも・・・と言っていました)代理でやってきました。
こちらは、お金持ちの方なのでとても楽しみです!
そう言えば、天気予報では雨は強くなり今夜は荒れるそうですが、室内なので関係ないです♪
社長、ゴルフ大変そう…こっちに来ればよかったのに。
室内装飾とか、ディナーとか♪素敵だろうね〜!
それから、なにかお楽しみもあるって
招待状にかいてあったよ♪
それにしても『白黒屋敷』ってどこが・・・?
この方がこの屋敷のあるじです。
「みなさんよくお越しくださいました。今日は沢山食べて、飲んで、遊んで・・・明日のお楽しみに備えてください。ちょっとした間違い探しをやりましょう!もちろん賞金もでますよ。お小遣い程度ですが・・・100万円です。さあ、遠慮しないでどうぞ、どうぞ」
わ〜い♪ご馳走だー!
たたいてかぶってジャンケンポン!!
うわぁ〜っ!
わあ、ルパン三世シリーズかぁ♪
見るとハマるんだよねー
こうしてパーティの夜はふけていったのです。
………翌朝、庭であるじの遺体が発見されました。
屋敷の裏側にピエロの扮装のままで倒れていたのです。
凶器は『白の間』でみつかりました。
ヒビの入ったつぼです。
この部屋は大広間の奥にあり、昨夜は全員がお手洗いや仮眠等で出入りしていた事がわかっています。
この部屋であるじは殺害され、窓から外へ捨てられたと推測されます。
昨夜の嵐で海は荒れ、船は出せず私達は完全に孤立しています。
偶然事件に遭遇した私達は、いつもの警部さんに「またお前達か!」と言われる事はない代わり私達で犯人を見つけなければいけません。
なぜなら犯人はこの中にいて、全員が容疑者だからなのです。
みなさんの証言をまとめました。
挨拶の後、あるじはピエロ気取りでふざけていました
「あれー?アナタ、キチンの食べ方汚いね〜!こどもみたいだね。笑っちゃうなー」
こんな風に言われた人がいました。
たたいてかぶってジャンケンポン!をしていたらいきなり後からピコピコ叩かれました。
と言った人はまだちょっと怒っていました。
私は、ずっと『ルパン三世』を見ていたんですが…と言う証言者さん。
ちょっと気分がのってきて、ルパンの歌を歌ったんです。
そしたら…「♪ルパンルパーン♪」
「え〜〜っ!それ違うよー!♪ルパンザサード♪だから!あははははは!」
とても恥ずかしかったです。間違う私が悪いんでしょうけど、帰りたくなりました。
……ふ〜ん。被害者は、なんだかとても嫌な人みたいですね。
殺人現場なんだか違和感…
あ!申し遅れました。
私、ノゾミディア今日子と申します。
ノゾミディアさん!!眠っちゃダメ!!記憶が消えちゃうよ?ラン?
あ、大丈夫。私、そう言う設定とか無いんで。
ちょっと頭休ませてから推理しますね。
スースー……
白の間
黒の間(二階です)
「ちょっと、「黒の間」にいってみても良いでしょうか?」
何で?犯行現場はここでしょ?ラン?
「ちょっと探し物」
ほら!あったー!
みなさん、犯行現場はこの「黒の間」です。
…となると、大広間から出た人は多くないのでは無いですか?
ルパン三世を見ていた方数名が全ての出入りを見ていたそうですが…
もういいです!
犯人はわたしです。
「星メガネさん……いったい何があったんですか。」
実は私借金がありまして……どうしても賞金100万円が欲しかったんです。
私にだけヒントを聞かせて欲しいと言いました。
するとこの部屋に呼ばれ「明日の余興は、白の間と黒の間の間違い探しだ」と言われました。間違いを一番沢山言えた人が優勝とのことで、答えをすべて教えられたんです。
でも代わりにやっと金のエンゼルが出てもらったオモチャの缶詰めをよこせと言われて…
それは…身勝手な言い分かと…。
ねえ、ノゾミディアさん何でマンホールなの?ラン?
ああ、それは、マーサちゃんちょっとそこに立ってAボタ…いや、ちょっと手に力いれてみて。
……ほらー!ね?
あ、ほんとだー。アタイ、マンホールにこんな機能あるのしらなかった。ラン。
へえ、そうなんだ。私は、気に入っててよく利用してるよ。
被害者のあの傷、あれは鋭利な物で傷つけられたあとだよ。つぼであんな傷はできないよ。
ウソ!間近で死体見たの〜!アタイは無理だー。ラン。
それにしても、被害者は悪趣味です。
各部屋に監視カメラがありました。
パーティーや、余興でわざとイタズラをして面白い動画をとりたかったのだと思います。
同じような投稿動画を部屋から沢山みつけました。
このような事件が、もし今回起こらなかったとしても、いつか起こってしまったのではと思えてなりません。
ラジオによると明日には、船が出せるそうで私達もやっと本土にもどれそうです。