闇鍋開始。まずは湯豆腐の状態から、順番に持ち寄った具材を入れていきます。
「あれ?誰かめっちゃ大きいの入れようとしていない?」
「大きい!」
「フタみたいになっていて次のが入れられないよ。」
…
「なんだか甘い匂いがする。」
「その金属音はなに?」
「また誰か大きいの入れようとしていない?」
…
「ちゃんと肉とか野菜も入ってるな」
「果物もある」
「さっきの大きいのは入れるの諦めた?」
持ち寄り具材の発表。
ニッシーの具材はチョコレート、各種パン、フグ刺し。
「チョコレートは確かに闇鍋っぽい」
「パンは食べられないこともなかった」
「フグ刺しは普通に食べたかったな」
しずえの具材はマンガ肉、コイ、各種野菜。
「マンガ肉は最初骨の部分を持ってビックリしたけど良かった」
「コイは全然泥臭くなかった」
「野菜はある意味普通過ぎたかも」
プロジェクトリーダーの具材は各種果物、カップラーメン、各種缶詰。
「果物丸ごとだから逆にそんなに味が混ざらず食べられた」
「カップラーメンは結構いけた」
「金属音の正体は缶詰を開ける音だったわけね」
かっぺいの具材は、巨大ハリセンボン、巨大エスカルゴ、巨大マッシュルーム。
「全部鍋より大きい」
「大きすぎて鍋に入らなかったら逆に助かった」
「いくらなんでも具材攻めすぎでしょ」
別室で反省会。
「まともな食材提供者が一人いるだけで安定感が違う」
「かっぺいの具材が全滅だったから、比較的平和な闇鍋だったかも」
「正直、あれは食材ではなくて家具では?」
後片付け。
帰宅。
「社用車で来たの?」
「一応営業活動の一環として……」
「認められるの?」
「制服なので大丈夫」
「だから制服なのか」